2000年7月21日 金曜日
まりも2は男の子でした

今日は待ちに待った超音波検査の日。真基さんに休んでもらって3人で愛育病院へむかう。体重、血圧、尿検査を終え、真基さんと日南子がいる母子保健科の待合室へ。案の定、日南子は前回お気に入りのベビーベッドに登ってくまのおもちゃで遊んでいた。今日は研修に来たと思われる男子学生が2人いて、ぎこちなく赤ん坊の世話をしていた。日南子はこのごろは男性恐怖症は治ったのだが、無愛想にじーっと見詰めるようになっていて、今日も学生さんがにこにこ笑いかけているのに、冷たく無視していた。気の毒な学生さん。

日南子が遊んでいるのを見ていると、健診に来ていた赤ちゃんの一人が呼ばれた。名前はなんと同じ「ひなこちゃん」だった。この界隈は「ひなこちゃん」がけっこう多い。公園でも2、3人いるし(年齢はばらばらだけど)、児童館でも1人いた。わりとポピュラーな名前なんだなあ。

そうこうしているうちにポケットベルで呼び出しがかかる。診察室に入り、待っていると看護婦さんがきて「おっぱいマッサージ」の指導をしてくれた。点検で乳首をぎゅーっとしぼられたのが、痛くて思わず「いててて」と言ってしまった。ちょっと固い部分があるので、ちゃんとほぐしておくように言われる。実は今回の妊娠では完全にマッサージはさぼっている。日南子がいるととてもそんなの悠長にやってられない。

その後、15分ほど待たされてやっとお医者さん登場。今回は若い男の先生だった。かなりていねいに超音波を見てくれて(この超音波は毎回見てもらうのだが、画面が小さいしいつも2、3分で終了していた。先生にもよるみたい。今日は診察とは別にこの後、さらにくわしく別室で大画面のモニターで超音波検査をしてもらうことになっていた)、まず大きさを調べてくれた。頭の断面図をはかりながら先生が「あれ、、、ずいぶん大きいなあ」と一言。ひきつった私の表情を見て、「あ、いやいや別に異常というわけじゃないですよ。ただ正常範囲内で大きい方ということです」と教えてくれた。位置的に私のおなかの左部分に胴体があって右上方に足があるらしい。どうりで右方向にがんがん蹴りがはいるはずだ。いろいろ見ていくうちに、先生が「どっちか聞いてますか?知りたいですか?」と聞いてきたので、「知りたいです!」と意気込んで答えた。「どっちがいいんですか?」と言うので、「主人は女の子がいいようですが、、、(実は私の願望なんだけどね)」と答えたら、「おや。ご主人、お気の毒に。男の子ですね」とのこと。「ええええ!!!」と私は思わず驚愕の声をあげてしまった。「ほら。ここに丸いものが見えるでしょう。これが証拠です」だって。確かに足の間にばっちり丸いものが、、、。男の子だ、、、。確かに日南子のときとはつわりの状態が全然違ったもんなあ。そうか、、、男の子か、、。としばらくショック状態(?)に陥る(ごめん、まりも2よ)。実は自分が女きょうだいしかいなかったせいか、男の子って全く想像つかないでいたのだ。

もうひとつショックなことがあって、先生に腹部に妊娠線ができていると指摘された。自分では全く気がつかなかったのでびっくり。日南子の時は毎日せっせとクリーム塗って予防していたのだが、今回はなんにもしないでほっときっぱなしだったからしょうがないのだが、、、ショックだ。 診察が終わり、なかば放心状態でぼーっとして診察室を出る。廊下にでて真基さんと日南子を探すが、いない。1階に降りたらエレベーターのすぐ前にいた。真基さんに「性別わかったよ。どっちだと思う?」と聞いたら、あっさり「男の子だったんでしょ」だって。日南子にも一応「弟だよー。ひなちゃん」と伝えるが反応なし(あたりまえか)。

その後、すでに今更というかんじだが超音波検査をしてもらう。見学の若い助産婦さんと女医さんが部屋の中にいた。まず頭の大きさを調べてくれた。やはり、この先生も開口一番「大きいですね、、、」。ちょっと心配になってきた。「全体の大きさを調べましょう」と、腕や足の長さを計ってくれた。すると頭だけ大きいわけではなくてどうも全体的に大きいらしい。2週ほど先の大きさとのこと。多分出産予定日の設定に誤差が生じたらしいと教えてくれた。重さも多分2200グラムはあるのではないかとのこと。お産も早まる可能性大らしい。ということは8月末か9月頭にはもう生まれているかもしれない。他は全部順調で問題なしとのこと。
v 帰り道、考えているうちに「女の子と男の子、両方授かるっていいことかもしれない」と思えるようになってきた。一姫、ニ太郎というし、、。名前も今まで女の子のしか考えていなかったが、急遽男の子の名前を考えねば(まあ男の子だし、真基さんに主導権を握ってもらうつもりだが)。男の子だといとこの悠人くんのおさがりも貰えるしね。

この日は健診の後、私の失業保健給付の延長申請に港区ハローワークまで行ったので、3人ともくたくたになった。なんであんなへんぴな所にあるんだろ。ゆりかもめに乗って芝浦埠頭までいかなきゃいけないんだよー。帰りはもう3人とも気力がなくてタクシーで帰ったが、日南子が車内で「おちゃ!!おちゃ!!」と爆発泣き。お茶、持ってきてたんだけど、病院で全部飲んでしまっていたのだ。しかたないので飴を1こだけ口に入れてやったらほんの束の間泣き止み、「おいしー」とご機嫌になった(実は日南子、これが飴・初体験)が、すぐ食べてしまい、再度大泣き。ほんとこの日はいろいろあって疲れた1日であった。