2000年1月22日 土曜日 
ひいおじいちゃんのお葬式

早朝4時過ぎに電話が鳴った。出てみると札幌からで私の祖父が亡くなったとの知らせだった。偶然だが、電話が鳴る1分程前に日南子が泣いて起きたので、私も真基さんも一応目が覚めていた。 ほんとはその日は3人で和歌山に行く予定であったので、半日ずれていたら私達は留守でつかまらなかっただろう。急遽、札幌へ向かった。

2時発の全日空に乗ったのだが、ちょうど日南子の昼寝にぶつかってしまった。昼寝してくれたら楽なので助かるのだが、機内持ち込み荷物に日南子の好きなタオルを入れるのをついうっかり忘れてしまった。日南子は眠いのにタオルがないので金切り声をあげまくり、私達は周囲の人々の冷たい視線を浴びながら必死で日南子をあやしていた。日南子の絶叫がどんどんひどくなり、たまりかねた私達はスチュワーデスさんに「タオルあったらいただけませんか」とお願いした。しかしスチュワーデスさんがにこにこしながら持ってきたのはビニールにはいった紙のおしぼりだった。ガクー。

そんなこんなで40分程大騒ぎした後、日南子は眉間にしわをよせ、「ひっくひっく」としゃくり上げながら眠ってしまった。やれやれ。着陸体勢になり、窓から外を見ると真白な雪景色。飛行機を降りて空港を出たらあまりの寒さに日南子は固まっていた。

高速バスで札幌市内に入り、まさおちゃんの車にのっけてもらった。家の近くの美容院で祖母を拾い、家へ向かった。

その夜は仮通夜だった。伯父や伯母ももうすでに集まっていてにぎやかだった。日南子はいとこのりさや未来に遊んでもらったり、安置されているひいじいちゃんに乗っかろうとしたり、したい放題。 とにかく、ひいじいちゃんの側にあるろうそくやお線香やチーンってなるやつが触りたくてたまらないらしい。お葬式はどうなることやら。