1999年6月17日 木曜日 
10か月健診

今日で日南子は10か月。愛育病院へ10か月健診に行った。10時半に予約したのだが、待合室は赤ちゃんとお母さん(けっこうお父さん、おばあちゃんも来ている。中にはおじいちゃんまで来ている家族もあり。)でごったがえしていた。日南子をソファにつかまらせて立たせていたら、どんどん伝って歩いていき、隣のご夫婦のところまで行ってしまった。ご主人の膝につかまって「あうあう」話しかけている。ご主人は困ったような顔で苦笑していたので、日南子をひきはがす。全くー。人見知りはなおっちゃったのね。やっぱり。

身長は69センチ、体重は7650グラムであった。ちょっとやせているが、たぶん活発に動き回るからだろうと言われた。いつからつかまり立ち、伝い歩きするようになったか質問されたので、8か月からだと答えると、それはかなり早いと言われる。9か月の終わりにはひとりで30秒くらい立つようになったと言ったら驚かれる。どうも運動機能の発達は早いほうらしい。

その後、診察、栄養相談を受ける。どちらも問題なし。離乳食も量的にはちゃんと平均並みに食べているようだ。もうそろそろ普通の御飯もいいらしい。あと昼間の母乳を減らしていっていいようだ。 ついに日南子もおっぱいとお別れする時期がきたようだ。まあ、急には無理だからおいおいね。 診察の時に日南子は眠くて待っている間、診察ベッドで眠ってしまった。ちょうど昼ねの時間だったからなあ。お医者さんが診察した時、目を覚して怒って泣き出した。すごい大声で私もお医者さんも苦笑い。体重のことを聞いたら、「体重軽くてもこの人(日南子のこと)なりにちゃんと成長していますし、運動機能もいいようだし、なにより元気だから全然心配ないですよ」とのこと。よかった。

今回は初めて心理発達相談というのを受けた。心理的、身体的発達をみるらしい。小部屋で がらがらを2つ打ち合わせるか、ものまねをするか、どんな発音でしゃべっているか、隠したものをさがすか、後追い、人見知りはするか、夜泣きはするか、聞かれる。実際にがらがらを2つ目の前に置き、テスト。日南子はとっさに2つ両手にもってぶんぶん振り始めた。そして次の瞬間にはぽいっと投げ捨てた。いつもこうなんです、と言うと、これは正常な発達らしい。物を投げることができるようになると次はボールの受渡しとかに発展するそうだ。なるほど。「だからお母さんは辛抱強くつきあってあげてね」だって。あと小さいものをつまむかもテスト。これも両手とも問題なくクリア。ものまねも、相談士さんがポンポンテーブルを叩いた後、日南子もまねしてバンバン(かなり強烈に、、、)叩き始めた。

後追いもするし、人見知りもあったし(今は治まったが、6、7か月にピークだった)、まあ心理面でも正常に発達してるらしい。やっぱりうちの妹に対してひどく人見知りをしたのは、私と似ていて混乱してパニックになったのだろうとのこと。「お母さんをしっかり認識できている証拠ですよ」だって。

夜泣きも、状態を話したところ、「そんなのは夜泣きに入らないわよー。何しても泣き止まなくて2、3時間泣き通しなのがほんとの夜泣きよ」だって。だいたい赤ちゃんも6か月すぎると、大人のように眠りにリズムがでてきて深くなったり浅くなったりするそうだ。で、浅い時に昼間見た情景やなんかを夢の中で思いだして反芻するようになるらしい。それで泣き出したりするわけだ。生活体験が増えて喜びも増えるかわりにこわいものとかいやなものも体験するわけで(例えば注射とか)、脳が急激に成長・発達している証拠だからいい方に考えなさいとのこと。母乳の赤ちゃんに多いそうだ。まあ最近はだいぶよくなってきたしね。断乳すれば治るだろう。私も小さいころ、すごく夢をいっぱい見るたちだった。大人になった今でも一晩に2つか3つは見るのだ。

あと、言葉だが、日南子は相談受けてる間も「まんまんまーん」とか「ぶーぶー」とかずっとしゃべっていて、「おしゃべりさんねえ。いいことよ。」とほめられる(?)。赤ん坊が意味不明後を話しているときに真似して同じように返してやるのがコミュニケーション上達にいいそうだ。 笑ったのが、スプーン2つを打ち合わせるかというテストで、大きなカレースプーンがでてきたのだが、日南子はその金属的な音がこわかったのか、手を出そうとしなかった。私が持ってみせると、こわくないらしいと判断したのか手を伸ばしてきた。「お母さんが持ったからこわくないってわかったのね」と相談士さんが言っていた。なるほどねえ。どうりで私が持つものに異様に興味を抱くわけだ。私でテストしてるわけね。

今回はなかなかおもしろい健診だった。次は1歳の時だね。